メタップス佐藤航陽氏が構想する地球2.0構想EXAプロジェクトとは?
こんにちは、係長(@tron_ka)です。
今回は、ベストセラー書籍『お金2.0)』の著者であり、株式会社メタップス代表の佐藤航陽氏が構想する「地球2.0」EXAプロジェクトについてまとめてみました。
- 仮想地球「EXA」プロジェクトとは?
- EXAのアイデアの原点
- 仮想地球「EXA」の特徴
- EXAトークンの使用用途
- 今後の構想「月でもマイニングが可能に!?」
- 政府の衛星データの利用促進を促すアライアンスにEXAも参画
2018年5月、佐藤航陽氏は個人でEXA(エクサ)を発表。
その後、コミュニティメンバーを募集したところ、数千人の応募が殺到した注目のプロジェクトです。
EXA(エクサ)についてインタビューしてもらいました! / お金や経済は作る対象に変わったが、「地球」は作れるか? 仮想地球『EXA』のチャレンジとは
https://t.co/aWAFyB3Q1H— Katsuaki Sato (佐藤 航陽)🌎 (@ka2aki86) 2018年6月22日
Facebookのグループから、コミュニティへの参加が可能です。ご興味のあるかたはEXAのWEBからご覧になってください。https://exa.earth/
仮想地球「EXA」プロジェクトとは?
EXAは衛星データとプロックチェーンを活用して、仮想空間に「もうひとつの地球=仮想地球」をつくるプロジェクトです。
仮想地球は、現実の地球と逆相関する経済をもつ地球です。
*ホワイトペーパーようなものでした。
*ホワイトペーパー:「白書」です。元々イギリス政府の発行した報告書が白かったところから「ホワイト(白)ペーパー(書)」が政府の出す公開文書の事を指すようになりました。
EXAのアイデアの原点
宇宙ビジネスへの挑戦
佐藤氏はもともと宇宙ビジネスに興味がありました。
しかし、自身はネット畑の人間であり、イーロン・マスクがspaceXをつくったように、0からハードウェアをつくるのはむずかしいと考えました。
一方で、衛生データ活用や通信などのネット分野では、なにかできると思いました。
そこから、「衛星から地球全体の3Dデータをコピーしてもらう一個の地球をつくる」という発想にいたりました。
これは、現実世界のすべてのモノやサービスを空間データとしてコピーして、同じものをもう一個つくり、VR空間にするアイデアというアイデアです。
しかし、現在の技術だと相当なコンピュータのリソースを必要になり数年間はかかってしまいます。3Dではなく、2Dの位置情報で何かできないか?と考えました。
ブロックチェーンができる前から、「格差をどうなくすか」という課題意識をもっていました。
これは、お金2.0の冒頭でも自身の過去の体験からなくしたいと思うようになった、とつづられています。
位置情報を利用して現実経済と逆相関する経済をつくれないか?と考えられました。
「現実世界」のリッチが「仮想世界」ではチャンスが少なく、アフリカの人たちのように「現実世界」ではチャンスが人が有利になるような世界です。
衛星データから得た現実の位置情報とブロックチェーンのトークンをつなぎ合わせて、現実経済と逆相関する世界をつくれば、世界の平均化ができて格差も縮小できるのでは?と仮設を立てられました。
これが、EXAアイデアの原点です。
現実世界と仮想地球の比較格差も縮小できるという仮設のもとEXAでは、現実地球との違いを挙げています。
佐藤氏は、「格差はとめれないもの」と考えており、現実世界の格差は認めてしまい、仮想空間に真逆のものをつくる。
まったく逆の世界を足すとプラマイ0にすればよいと考えています。
「(現実世界) + (仮想世界)」 =「格差ゼロ」
分散型社会の設計にもとづき、行政と議会をなくし、スマートコントラクトによる執行とユーザー主体による政治・行政の実務が行われます。
仮想地球「EXA」の特徴
現実世界の天然資源などを仮想地球ではトークンに置きかえられます。仮想地球のユーザーは位置情報と連動してトークンを獲得できます。
複雑な技術は必要なく、アプリをインストールしてその場所に立っているだけで付与されます。
まさにポケモンGOでポケモンを獲得するように、トークンが採掘できます。ただし、発掘確率はユーザーの数ではなく、位置できまるので人数が多い東京などは不利になります。現実経済の発展度と逆ですね。
自分でトークンを埋めることも可能
EXAでは自分がもつトークンを特定の座標に埋めることができます。
例えば、誰かが夕張市を復興させたければ、夕張市に5億円埋め込めます。
トークンを埋めたエリアの発掘確率とマイニングできるトークンの量が異常に上がるので、ゴールドラッシュと同じようにみんなが押しかけます。
行政がEXAトークンを買って、埋めることもできます。地域活性化の政策が「埋めときました」でよくなるということも起きます。
自律分散型の共同体
仮想地球は誰でも無料で参加して、市民になれます。ブロックチェーンには特定の所有者は存在しません。参加者どうしのP2Pネットワークで成り立つ自律分散型の共同体として設計されます。
EXAトークンの使用用途
・プロジェクトでは、「埋める・掘るという行為」のみを考えています。店舗や第三者が対応してくれればよいです。
・イーサリアム上でEXAトークンを使うのでETHとの交換が可能になります。
ETHに変えても、ETHでEXAを買ってもいいと思っています。
・EXAトークンの取引所への上場は将来的にはあると思うが、短期的には考えていません。
・取引所ではなく、交換所に近い機能をつくる予定です。EXAはアプリと交換所がセットになる想定です。仮想通貨とEXAトークンを交換する場所があるだけで十分と思っています。(理由は取引所の上場コストが高すぎるので)
今後の構想「月でもマイニングが可能に!?」
衛星は火星や月に打ち上げられますね。EXAの仕組みを拡張すれば月にマイニングしにいくことも可能になると思っています。さいしょに月へ行けば多くのトークンをマイニングして資金を得られる。その資金で月に衛星を打ち上げた企業の宇宙開発がさらに進むことも構想しています。
宇宙ベンチャーはキャッシュが回っていませんが、可能性しかありません。まずは地球をつくりそこから広げていきます。
政府の衛星データの利用促進を促すアライアンスにEXAも参画
日本政府の衛星データの利用促進を促すアライアンス「xData Alliance(クロスデータアライアンス)」にEXAが参画しています。構想だけではなく、実際に宇宙事業への貢献をすでにはじめられています。
EXAとおなじデータ利用活用領域には、AIプラットフォームを運営するABEJA、メルカリなど8団体が参画しています。
※プレスリリースより
「xData Alliance」は、「Tellus」の開発への貢献と利用促進を目的として組成しました。リーダーには東京大学 空間情報科学研究センター 教授の柴崎 亮介氏が就任し、宇宙産業関連企業を含めた21の事業者・研究機関・団体で開始します。各メンバーは、現在行っている事業の知見を生かし、主にユーザーの視点からの提言(プラットフォームの使いやすさ向上のための提言など)を通じて、「Tellus」の開発に貢献します。利用促進においては、全国各地でデータサイエンティストを対象としたセミナーやコンテストの開催、衛星データと組み合せるさまざまな地上空間情報の収集、ウェブでの情報提供などを実施予定です。